烏骨鶏のたまご一個と塩コショウだけのオムレツ

保育園で育てている烏骨鶏の生みたて玉子をもらった。

たった今まで親鳥が温めていた玉子だからまだホカホカで温かい。

烏骨鶏の卵は貴重だし、私は食べたことが無いからすごく嬉しい。

だけど、たった今まで一生懸命温めていた親鳥を目の前にするとすごく申し訳ない気持ちになる。
申し訳ないというか、自分はこの親鳥からすれば極悪人だろう。

『罪悪感で食べられない~』

そう心の中で思ったんだけど、いつもスーパーで玉子やお肉、魚を何の罪悪感もなくひょいひょいとカゴに入れ、おいしそう!とご飯を食べている私がいるわけで・・・。

偽善以外の何ものでもない。

『烏骨鶏さんが産んだ玉子、おいしくいただくのが礼儀じゃないか。』

そういうことで貴重な烏骨鶏の玉子の味を存分に楽しもうと、烏骨鶏の玉子1つと塩コショウだけで味付けをしたオムレツをつくることにしました!

『玉子一つだけでオムレツって作れるのかな?』

心配だったけど何とか完成!

想像以上によくできました。

いつも家では卵料理を食べようとしない娘も、このオムレツは食べてくれました!
烏骨鶏の玉子本来の味を楽しむために牛乳も入れなかったから、パサパサにならないように手早く混ぜて。
いつもより半熟気味の状態から形を作って・・・

トロ~リ濃厚なオムレツでした!

話は園長先生から烏骨鶏の玉子をもらった時に戻るんだけど、
娘の両手のひらには、こぼれそうなくらいの大きさの玉子がすっぽり収まってる。

私はそれを見て「こわいこわい~!」と玉子を落っことしてしまうんじゃないかとハラハラ!

すると娘は

「怖くないよ、ほら大丈夫!触ってごらん!」

目をキラキラさせながら、そう言って私を勇気づけてくれました。

『こわいの意味がなんか違うな・・・』

動物におびえる娘に私がよく使っていたこの言葉。

今回は立場が逆転しちゃった。
きっと、私のほうが怯えることなんか今までなかったから、娘は自分がしっかりしなくちゃと張り切ったんだろうな。

そんな感じが読み取れた、印象的な出来事となりました。

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