2022年2月お嫁さんの念願だったカングーを購入した。
お嫁さんの念願だったカングーを購入した。
カングーだけど使い勝手は間違いなく国産ミニバンの方がいいだろう
スライドドアは電動だし、先進安全装備も充実している。
車幅も5ナンバーサイズで取り回しも楽そうだ。
でもカングーには代えがたい素晴らしいところがある。
ひと目でカングーとわかる特異なデザインとカラー。
シンプルでセンスのいいインテリア。
どっしりとしたフラットな乗り心地。
そのどれもがタイムレスに価値がある。
シエンタやフリードのような車はおそらくこれから先いくらでも乗る機会があると思う。でもカングーは今しか乗ることのできない車だと思う。
私たちは今このタイミングでカングーに乗らない後悔よりも、カングーに乗って後悔することを選ぶことにした。
最新の6速DCTよりも枯れた4速ATのほうが安心できる?
カングーの生産は既に終了して新車で購入することはできない。
中古車で探すしかないんだけど、中古車の程度はピンキリなのでさらに悩ましい。
まずは条件を整理する。
お嫁さんがオートマ限定免許なのでATを探す。
さらにカングーのオートマは普通の4速ATと6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)がある。
DCTは6速でスムーズなんだろうけど、デュアルクラッチトランスミッションは壊れたときの修理費用がとても高いのが心配。
デュアルクラッチトランスミッションは基本的に町の車屋さんでは修理できないらしい?
DCTは比較的新しい技術だ。フォルクスワーゲンやボルボもDCTを採用しているけど、評判を聞くと信頼性が結構心配になる。
ストップアンドゴーが多い日本の交通環境にマッチしていないという話も聞く。日本車ではDCTの採用事例はほぼないと言っていいい。
カングーの6速DCT採用のモデルは2016年以降の高年式で価格が高いというのもネックだ。程度の良い個体は間違いなく200万円以上はする。
4速ATは古いけど枯れた技術なのでそういう点では安心できる。
組み合わせるK4Mエンジン(1.6L DOHC)も初代カングーから搭載されているので、信頼性という意味ではやっぱり4速ATで間違いない。
シンプルな機械のほうがメンテナンスや修理は絶対簡単だから、最新技術だからいいというものでもない。
オートマの多段化が進む最近では8速ATも珍しくない。プジョーのリフターは8速ATだ。
いまどき「4速オートマかぁ」と思うけどそこはカングーなので諦める。
4速ATのカングーに絞って探すことに決まった。
あとはカングー2には前期と後期がある。主な違いはフロントマスクとシートの色かな?
見た目の問題?だけどやっぱり見た目は重要!
お嫁さんは前期の模様のあるシートがダサくて嫌らしい。自分は後期のフロントグリルのほうが好みだった。
ということで狙うのはカングー2の後期で4速ATの個体に決まった。
中古のフランス車なんだから壊れないはずがない!
カーセンサーとグーで条件に当てはまる中古車を探してみる。
カングー2の後期で4速ATの個体だ。
価格には結構幅があるけど低走行(5万キロくらい)で程度が良さそうな個体は大体200万円はする。
10万キロくらい走っていても150万円前後と言ったところ。
知ってはいたけどカングーの中古車相場はかなり強気だ。
予算的に200万円という金額を出せなくもないけど、中古車なのでメンテナンスや修理にお金が掛かることを考えると車両代金だけで無理をしたくない。
探しているのは2014年から2016年のモデル。四捨五入すれば10年落ちだし最低でも5万キロ以上は走っている個体。
新車だって壊れる時は壊れるし、ましてや購入しようとしているカングーは中古のフランス車だ。
まず間違いなく購入後になにか問題が起こるはず!
理想は予算150万円で100万円で車両を購入。残りの50万円をなにかあったときの修理費用としてプールしておきたい。
購入後に大きなトラブルが発生しても流石に50万円もあれば大丈夫だろう。
中古車を購入するときは予算の30%くらいを購入後のメンテナンス費用として残しておくのがいいと思う。
どうせ壊れるなら10万キロも20万キロも変わらない?
まずは第3者機関の鑑定車で探すことにした。
修復歴や外装の補修の有無。内装や外装の状態を客観的に評価したものだ。
素人ではわからない小さな傷や凹み、補修痕が確認できるので購入するときの安心感がある。
その中で距離は走っているけど程度の良さそうなカングーがあった。
色は黄色のジョンアグリュム。定番だけど一番カングーらしい色だ。
goo鑑定の評価は内外装ともに星4つ。外装は特に綺麗でほとんど傷や凹みがない。
変なカスタムもされておらずノーマルの状態を保っている。
ワンオーナーで定期点検記録簿もあるからメンテナンスの状況も確認できる。
距離はもう少しで20万キロに届きそうだけど、しっかりメンテナンスがされていれば10万キロも20万キロも変わらないんじゃないかと思った。
これが3万キロと20万キロだったら流石に考えるけど、比べているのは10万キロと20万キロだ。
なにが起こってもおかしくないという意味ではどっちも同じだろう。
そしてどちらを選んでもまず間違いなく何かあると思う。
中古車は気になるところがあるのは当たり前で、不具合があるのは当たり前。
購入後の手直しや修理費用も含めて予算を考える必要ある。
このジョンアグリュムのカングーの価格は総額で約100万円。
予算150万円で考えると理想的な価格だ。
カングーは10万キロ程度でも大体150万円はする。
差額は50万円でこれは大きな金額だ。その差額を修理費用としてプールしておくのがいい。
気になるところは購入後に手直しすればいいよね!
無理なく現車を確認できる距離だったので、早速お嫁さんとカングーを見に行くことにした。
第一印象は割と色褪せているな。
黒い樹脂部が白っぽくなっている。
外装は年式相応の劣化はありそうだけど確かに傷や凹みはなく綺麗な状態だ。
ケミカルなどで樹脂部分を黒くすれば見違えそうだ。
内装も状態はまずまず。ダッシュボードやシートなど基本的な部分に目立つ傷はない。
いくつか気になる点もあったけど、どれも購入後に手直しすれば問題なさそうだ。
現物ありきの中古車だからある程度の妥協は必要になる。
コーナーセンサーが付いていたのでカングーの大きさを心配しているお嫁さんは喜んでいた。
走行距離を除けば程度はかなりよく見える。
この年式でこの価格でこの状態のカングーはまず出てこない。
最近カングーが欲しくてたまらないお嫁さんはこの車に決める気満々だ!
これも縁かなと思って現車を確認したその日に契約した。
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